自分を忘れる

先日、BS番組で女優の黒木メイサさんがスペインにフラメンコを習い
にいくドキュメント番組を見ました。
先生は「心で躍れ、心を表現して」と言っていたのが印象的でした。
私の書道の先生も同じようなことをおっしゃいます。
そして作品に魂を込めろ!と。

ヨーガのアーサナはシバ神への奉納と言われています。
アーティストが神社仏閣に作品を奉納するように、私たちもヨーガを
通して神様に奉納しているんですね。知ってか知らずか(笑)


よく芸術家が作品を制作中に神が降りてきた、自分ではないなにか
大きな力に後押しされた、などといったりするのを聞いたことがある
と思います。そういうのは芸術家とか特殊な人だけだと思っている
かもしれませんが、人の全ての行為は神様への奉納です。
食べることも、お風呂に入ることも、眠ることも、等々。
人は誰でも何かに集中するとき、我をも忘れる瞬間があります。
無我夢中で自分さえも忘れてしまう・・・・
「自分を忘れること」これが人によっては神が降りてきたという表現に
なるのかもしれません。

現代アートの草間弥生さんは、作品の中に水玉(ドット)を描くことは
自己消滅だと言っています。実際、その思いを込めて描いているんだ
ろうと推測できますし、だから多くの人に共感されるのでしょう。
まだまだエゴの強い私はそこまでの道のりは程遠いものですが、
いつの日か テクニックとかそういうのからも離れ、自分を忘れた作品
が出来るようになりたいものです。